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'07.2.8開設。唄を愛する水月の日常生活。
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無題







繁華街は今もいきかう人々で賑わっている。
家族連れや友達と歩く子など様々な人がいる。
そんなにぎやかな繁華街の裏では戦いが始まっている。

「アイスショットレベル1!」
冴香は青い弾丸を左右の銃に幾つか入れると相手にむかって放った。
相手は真正面に突進しながら弾丸を横に移動したりして避ける。
相手は冴香に噛み付こうとするがその前に横へ移動してかわした。
今回は犬のようだが肉が腐ったり剥がれ落ちたりしている型だ。
数匹いる中には目さえないヤツさえいる。

「あのぅ」

美香がそぅっと冴香に聞く。
冴香は適当に返事をする。
とりあえず自分の声がちゃんと聞こえているのを確認すると、美香は話す。
「急に走り出したりしてイキナリコイツらと出会うのは何故?」
冴香は振り向かずに返答した。
「いろいろあるんだよ。とりあえず手伝って。」
いろいろって…と美香は疑問を持ちながらも今は心にしまっておいて、別の機会に聞くことにした。
数は13匹…だと思う。
美香は、きっと冴香だから7匹だけ担当して残り6匹は私に仕留めさせるだろう。と判断。
右手の人差し指にあった指輪が変形してすぐさま刀になった。
美香はそれを右手で握り締めると走り出した。
冴香はそれを見て赤黒い弾丸を合計8つ入れ、担当する相手に向かって撃った。
1つ外れたがすぐにもう1発を放ち、印をつけた。
撃たれた箇所には赤色で「+」の印があった。
美香は印の無い相手をみつけると斬りにかかったが、相手は高く跳躍してかわすと爪で引っかいてきた。
反射的に避けたおかげで軽くですんだが、肩に爪痕がついた。
落ちてくるのを見逃さず、すぐさま下から上へと斬った。
ド真ん中を斬っても相手は動いていたが、美香が変なものを見つけた。
「冴香!お腹らへんになんかある!」
美香はギリギリ斬れなかった硝子細工のような珠を見つけた。
冴香の返答を待たずしてその硝子に刀を刺し、粉々に砕いた。
すると相手は動かなくなり、灰色になって原型を留められなくなって粉状に崩れた。
冴香はソレを軽く見ると橙色の弾を入れ腹部に向かって撃つと、途端に相手は珠のある腹部を庇うように避ける。
「なーるほどっ★ソコを撃ち抜けばいいんだっ♪」
万遍の笑みとドス黒いオーラはあまりにも合わなすぎて、その場にいた生き物全てが1度硬直した。
橙色の弾をとりあえず入れまくって腹部にむかって乱射しはじめた。
正直地獄絵図のような気がする。と美香は避難しながら心の中で訴えるのであった。
美香は流れ弾が来ないことを確認すると担当していた相手を次々に斬り捨てていった。
やはり先程のがきいたのかすこし硬直していた。
咄嗟の事に反応できず呆気なく終わった。
そんな美香に気付かず冴香は残り1匹の相手にむかって乱射していた。弾丸の嵐だ。
少し見ていると足に当たって動きが止まった瞬間に腹部にクリーンヒットして動かなくなった。
冴香はソレを見届けると万遍の笑みで周りを輝かせながら言った。

「あ~、すっきりして楽しかった♪

勿論聞かなかったフリ。
こうしてまた宿屋の方へ行くのでした。






「主、どうか致しましたか?」
拓がにやけている少女に尋ねた。
「見つけたのじゃ。拓も見てみるのじゃ」
少女は空中のモニターを拓に見せると拓は驚いた顔をした。
「こちらは…フィーお嬢さんと亜癒美さんではありませんか!」
「そうじゃ、やはり来ておったぞ」
少女はにやつきながらモニターを自分のほうに向かせるとまたモニターに見入った。
拓は願った。
この恐ろしいゲームが、終わるようにと。
そして、目の前の少女……ティファが救われるように、と……。


『ティファ、見てるのはわかってる。すぐにアナタの所へ行ってみせるから』

モニターから幼いながらも大人っぽさを帯びたフィーの声がした。




7話   9話

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