'07.2.8開設。唄を愛する水月の日常生活。
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「おかえ…あれ?冴香ちゃんは?」
未穂が頭にハテナマークを浮かべながらきょとんと聞いてきた。
美香は喧嘩相手の名前を聞くと、腹が立って荷物を机に叩きつけ、借り部屋に行った。
未穂はきょとんとしているが、昴はじーっと見ていた。
「どうせ喧嘩か殴り合いしたんだろ、あいつら」
未穂は瞬時に首を1××度回転させて驚きの声をあげた。
昴は別の意味で驚いたが。
昴が何故わかったか必死に未穂は考えるが…うかばないようだ。
ひとつため息をつくと昴は話した。
「あいつの顔よく見たか?殴られた痕があったし、あの不機嫌な態度は喧嘩の確率高いだろ」
「そっか!!」
言われて気付いたの丸出しの美穂を見て、やっぱコイツ成績悪いだけあるなぁ…と物思いに耽った昴であった。
それに気付かずくしゃみをした本人は鼻を啜っていた。
「冴香が悪い……」
いつも2人いるはずの部屋で、ぽつんと1人で呟いたのだった。
~~~ 一 方 ~~~
「違う!!パフェといったらチョコだ!!」
「何おぅ!?外道め!!パフェはイチゴに限るだろ!!」
「あんな真っ赤でつぶつぶで酸っぱいやつが食えるか阿呆め!!」
「お前だってあんな真っ茶色で甘すぎでくどいやつが好きなんて脳みそイカレてるぞ!?」
因みにチョコ派はフィーで、イチゴ派は冴香なんです。
とあるファミレスでウェイトレスが注文を苦笑いで待っているのも知らず、2人は言い争っている。
他のお客さんも2人に注目して笑ったり、目をそむける人もいる。
挙句の果てには従業員までもが、厨房から顔を覗かせている。
簡潔に言い表すとかなりイタイ人と言えるのではと思う。
しばらく言い争った末、各自好きな味を頼むことにした。
それを聞いた人はガクッとしたが苦笑いで持ち堪えた。
それぞれちょっとした幸せに耽った後、ファミレスを仲がよさそうに出た。
「と、まぁ本題に入る?」
冴香がニヤニヤとしながら話しかけた。
するとフィーは右腕で円を描くような動作をし、人差し指を口に当てた。
冴香は横目で嫌そうに見ながら何かを作った。
完成したのは話している事が指定した人以外に聞こえない魔法だった。
そしてフィーが一言。
「お願いだからさぁ、元の姿に戻ってくれない?」
また1つ、冴香がため息をついた。
腕を真上に掲げると突風が吹いた。
見ていた人はその風が人の姿のようだったと言った。
冴香を中心にして風が集まる。
突然一気に風が散乱し、またいつものそよ風に戻った。
まわりの人はガヤガヤと騒いでいるが、フィーはにっこりしていた。
その隣には見慣れているのにどこか違う人がいた。
「いこっか」
少女の声を合図に2人は歩き始めた。
10話 12話
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