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このパターンってよくあるよね、絶対絶命シーン。
そんな変な考えをしながらどんどん大きくなっていく炎の弾を見つめる。
「…だーれかたすけてくれーい」
無意味及び意味不明な発音で適当に声をだすがかえってこない。
必死に腕を動かそうとしていると少しずつ痺れがとれてきているのに気付いた。
炎の弾の完成まで時間はそうないが冴香は賭けの気分でやっていた。
「あと…すこしだよね」
銃への距離の意味だったが炎の弾もほぼ完成といったところだった。
相手が炎の弾を投げようと身構えはじめる。
冴香はなんとか銃に手が届き狙いを定め始めた。
魔力を銃に注ぎ込んで命中するとどのようになるか考える。
ふっと銃弾が現れた。
平らなところが青色の弾と赤色の弾と黒い弾だった。
炎の弾を相手が冴香にむかっておもいきり投げる。
冴香はその炎の弾に最初に入れた青色の弾を当てる。
炎の弾は弾丸にこめられた冷気に触れると炎が消え、地面にゴトッと鈍い音をたてて落ちた。
次に赤い弾を相手に向かって放つ。
途中で弾丸は炎を帯びて、相手に向かって突進してゆく。
ゴォッと凄まじい炎の音がした。
音の出所は相手の手の中だった。
弾丸は盛大な炎に溶かされてしまった。
冴香は苦い顔で最後の黒い弾丸を見つめる。
「コイツは…使いたくないのに…っ!」
勢いで入れたと言うのが妥当だろう。
銃に弾丸を入れると相手に向かって正確な狙いも定めず撃った。
相手はまた炎を出し、冴香の放った弾丸を溶かした。
そう、つもりだったんだ。
「Darkness without a bottom……底なしの暗闇」
そうつぶやくと黒い弾丸は弾丸ではなくなった。
「アホかアンタは!!!!!」
「すみましぇん」
美香はカンカンに怒っていて冴香はチョコケーキをホールごと食おうとスプーン片手に食事中でした。
しかし冴香を甘く見てはいけません。これでケーキ(ホールの単位)は4コ目です。
モチロン全て味は違います。
「アンタ死ぬトコだったんじゃん」
「いえふあいあむ~」
ケーキを頬張りながら適当に返事をする冴香に本日78回目のハリセン攻撃です。
パシィィンといい音が鳴り響きます。
おもわず冴香がケーキを噴出しそうになったけどなんとか持ちこたえました。
「ところでどうやってアレを倒したの?」
美香が手足を組みながら聞くと笑顔で冴香が答えました。
「急所わかんないから跡形も無く消しちゃった♪」
こんどは美香が噴出しそうになったがこちらも持ちこたえました。
冴香は依然笑顔のままだ。
美香はさぞ驚いただろう。
そう、あの黒い弾の存在とその効果を知っていたら。
「それじゃあお勘定ヨロ」
冴香は席をたつと外に出て行った。
美香はしぶしぶ金をはらいに い く と 。
「6730円になりまーす」
このあと冴香はハリセンでたこ殴り(叩き?)にされたそうな…。
5話 6話
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